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"弱酸性pH5前後"という美容の考え方のルーツはここ!!

1960年(昭和35年)米国カルフォルニア州ヴァンナイスというL.A.空港から北へ車で40分ほどのところに、レッドケン・ラボラトリーズ社が誕生。
「科学に基づく美の追求」を理念に、すこやかで美しい頭髪のために、弱酸性pH4.5〜5.5、P.P.T.そして水分モイスチュアをベースとした頭髪化粧品を、世界で初めて発表。
創業者は、ポーラ・ケント・ミーハン夫人、初代研究所所長はR.ディサルボ博士。

  • レッドケン・ラボラトリーズ社(ヴァンナイス時代の本社社屋)
    レッドケン・ラボラトリーズ社
    (ヴァンナイス時代の本社社屋)
  • ヴァンナイスからカノガバークに移転した本社社屋
    ヴァンナイスからカノガバークに
    移転した本社社屋

1970年代、ガスクロマトグラフィーによる遠心分離法にて毛髪より炭水化物、ムコ多糖の抽出分離に成功。炭水化物の存在を確認。
特殊偏光顕微鏡トライコスコープ並びに引張り強度や伸張率を測定するトライコグラムを開発。トライコアナリシスという毛髪診断プログラムを完成(注・『被毛の科学』の表紙を飾る特殊偏光顕微鏡の干渉色で観察のシェルティーの被毛写真)。
頭髪のすべてを知るための研究所は、特別講習のため日本から訪問された美容師の方々が、毛髪1本の研究にこれほどの設備(電子顕微鏡、走査型電子顕微鏡、ガスクロマトグラフィーなど)と10万サンプルを超える毛髪から引張り強度、伸張率データの収集に取り組んでいるスタッフの真摯な姿勢に感動と驚嘆。

  • R.ディサルボ博士(初代研究所所長)
    R.ディサルボ博士
    (初代研究所所長)
  • ガノガパーク本社のリサーチセンター前での記念撮影
    カノガパーク本社の
    リサーチセンター前での記念撮影

1973年レッドケン社インターナショナルセミナーに初参加以来、シグマテック社長は毎年のようにセミナーに参加し、知識を修得。その集大成が「被毛の科学」となっています。
1988年日本食品分析センターにてシーズー犬・ヨークシャー犬の被毛のアミノ酸分析値をおそらく業界、いや世界で初めて手にし、ペット用のヘアケア製品も弱酸性pH5前後であるべきと確信。この貴重なデータを得て、シグマテックインターナショナルが自信に満ちて船出。
この年、ラファンシーズ1号となるNK-12 NK-18のシャンプー2種、NK-22 NK-33のリンス2種を日本のペット市場に送り出しました。これはペット業界で初めてとなった、必要ならば毎日でも洗える弱酸性pH5前後、特殊タン白質P.P.T.配合のシャンプー/リンスでした。

分析試験結果
創業当時ご協力いただいた先生方

重井医学研究所所長
元カナダ・モントリオール大学医学部
元米国・パサディナ医学研究所

理学博士 沖垣 達 先生
准教授
生理学部長

重井医学研究所所長 理学博士
元カナダ・モントリオール大学医学部 准教授
元米国・パサディナ医学研究所 生理学部長

沖垣 達 先生

 

日本大学農獣医学部獣医生理学教室

主任教授・農学博士 佐久間 勇次 先生

日本大学農獣医学部獣医生理学教室

獣医師 山海 直 先生

日本大学農獣医学部獣医実験動物学教室

主任教授 望月 公子 先生

科学警察研究所 法医第一研究室室長

警察庁技官 瀬田 季茂 先生

科学警察研究所 法医第一研究室

科学警察研究所 佐藤 元 先生

※役職はいずれも当時

美容コンセプト

これまでのヘアケア製品は、犬種別や被毛の色別あるいは被毛の長さを基準にシャンプー/リンスが設計開発されていたのが一般的でした。
そして中には「全犬種用」などの表示の、これは単に"汚れを取りますよ"というだけの代物であったかと想像されました。
そんな中、ラファンシーズは、究極の美容の目的はスタイルを創ることにあると考え、ふんわりとボリューム豊かに洗いあげるシャンプー/リンスと、ソフトにしっとり落ち着いてサラサラに仕上げるシャンプー/リンスに大別。仕上がり感をこの洗い上がりのスタイルにあるべきとした画期的なコンセプトのシャンプー/リンスの登場となりました。
さらにペットブームという時代の流れと併せ、様々な洋犬が登場して参りました。固有の日本犬に比べ、洋犬種の中には日本の気候風土になじみにくい種もあり、特異体質的トラブルや皮トラブルが急増してきました。
そこで敏感肌やトラブル肌対応の製品として、スーパーナチュラルシャンプー/リンス(1992年発売)、F.T.K.シャンプー/リンス(1994年発売)を相次いで発表。スタイルよりも肌への負担をどう軽減し、トラブルの改善を優先する、肌への優しさを第一義とする製品を送り出しました。

1992年 魅力的な特性を持つオーストラリア特産のティーツリー・オイルに遭遇。駐日オーストラリア大使館に良質のティーツリー・オイルサプライアーの紹介を要請。10社ほとのリストを得てダイレクトメールを発信。ほとんど即答のリアクションを取った会社からほどなく商品(オイル)のサンプルと資料を入手。良質(除菌効果が認められる)のティーツリー・オイルとは、その科学成分分析データ中テルピネン-4-OLを30%以上、シネオール15%以下の含有率を満たすものであることが判明。
1993年 精油ティーツリー・オイルの輸入開始。この良質なティーツリー・オイルを処方した製品がF.T.K.シャンプー/リンスで、1994年に誕生。

アルカリの害

19種類のアミノ酸を核として、出来上がっている動物性タン白質の被毛の等電点は、pH5前後の弱酸性。この事実からラファンシーズのヘアケア製品は、pH5前後の弱酸性処方に統一。また、すこやかな美しさを保つためにプラスとなると考えられる製品のすべてに、特殊タン白質P.P.T.を配合。そして連用しても安心安全というこの製品開発コンセプトが、業界トップの品質のラファンシーズとして認められることになります。被毛を含め、動物性タン白質はアルカリ性の物質、例えばアルカリ性石鹸やシャンプーなどによって傷つけられやすく、その上、被毛のように死んでいる細胞からできあがっている組織は、皮フと違って自力で傷を再生する力を持っていません。
ですから、ヘアケアで大事なこと=傷めないことが何より大切となりますから、アルカリ性ヘアケア製品は、原則使用しないことが重要且つ賢明な選択となります。

サロン様からの、アルカリにまつわるエピソード

弱酸性pH5前後にまつわります弊社お取引先サロン様の実話をご紹介申し上げます。こちらのサロン様とのお取引開始は1990年8月。創業間もない頃からのお客様です。経営者であられる先生、ふと魔が差したように”手づくり石けん”にはまってしまったと言います。
自分自身の手でつくる石けん=自然で良いを盲信されたそうです。ところがサロンで美容をされたワンちゃん達。
再来店するほどに被毛の状態が悪くなり、ひどい毛玉になっていく。それでも原因が手づくりの石けんにあったと気づくまでに長い時間(6年間の廻り道と言っておられます)を費やしてしまったと悔やんでおられます。
ラファンシーズを再び手にして救われる思いがあったそうです。そしてpHのことなどもっと確かめようと、”被毛の科学”の勉強会。
そして初級コースのテストまですすんで挑戦。見事な成績を収められました。そしてこんな一文を寄せて頂きました。
『手づくり石けんという真逆のpHの世界から弱酸性の世界にもどってまいりました。皮フのこと、被毛のことを考えると、やはり弱酸性のシャンプーの方が最高に良いということを、今回のセミナーを通して改めて痛感いたしました。
丁寧な説明を遅くまで親身にしていただきました。ありがとうございました。』
こちらのサロン様、ダメージを与えてしまわれたワンちゃん達にと、トリートメント2品を積極的に織り込まれ、ご自身の名誉挽回に懸命に取り組まれておられます。

毎日でもシャンプー

人と一緒に生活するというペットたちのライフスタイルの変化に伴い、必要ならば毎日でもシャンプーでき、必要な脂分まで取りすぎない(過脱脂としない)マイルドなシャンプーが必要不可欠なものとなってきました。
「洗い過ぎはよくありません。」「シャンプーは月1〜2度くらい」が定説の時代、毎週のシャンプー、さらに必要ならば毎日でも・・・という新しい提案は、その時代では、想定外であって、単に奇抜とされかねない新しいヘアケアの1ページを加えたものでした。

マイルドなシャンプーはこうして生まれる

脂汚れを除去する成分は、界面活性剤と呼ばれる原料です。その選び方、その組み合わせ方が重要でさらに、pH5前後で必要な皮脂分を残し、余分な脂を除去するマイルドなシャンプーの開発が可能となります。(被毛の科学V P18参照)

P.P.T.の配合

P.P.T.とは、動物性タン白質を作り上げているアミノ酸が鎖状に結合したものをポリペプタイドまたはP.P.T.といいます。
このP.P.T.は被毛の健康維持に役立つと同時にシャンプーをマイルドにしてくれる力も持っているのです。

本物のトリートメント剤の登場

本物のトリートメントの時代の幕開けへ
ラファンシーズのリコンディショナー2種“P.P.T.コートリコンディショナー”(1990年発売)と、“エクセルリコンディショナー”(1991年発売)が登場するまでは、損傷した被毛、例えばツヤがない・乾燥してバサついているなどに対応する製品の成分は油脂分であって、被毛の表面を油脂皮膜でコーティングするというものでした。このために被毛に重さが加わり、ふんわり感に乏しく、すぐにベタついてサラサラ感にも欠け、特にふんわりとボリュームアップのスタイルには全く不向きでした。その上、油脂分は被毛表面に付着し、脂の皮膜でツヤをつくり出したり、脂の力でパサつき感をソフトにしっとり感じさせるだけのもので、損傷の改善には何も寄与するところがないものでした。ラファンシーズのリコンディショナーは、その主成分が特殊タン白質P.P.T.。その大きさや電気質的性質を活用して、水分を携えたP.P.T.分子を被毛組織へ送り届け、被毛の組織を強くするだけでなく、被毛表面をP.P.T.で滑らかに修復、自然な美しい光沢と合わせ、水分(モイスチャー)の力でハリ、腰を与え、ふんわりを一層豊かに。
一方では、ソフトにしっとりをサラサラ感の中で実現するトリートメント剤の新たな1ページを開くものでした。

連用による安心・安全の証明

1989年(平成2年3月初〜4月初までの33日間)都下のあるサロン様が驚愕のテスト。「必要ならば毎日でもシャンプーを」と訴求していたラファンシーズの言葉に嘘偽りがないかどうかを検証するとされ、ご自身のビションフリーゼ犬をモデルに33日間で15回のシャンプー。記録が残されているものとしては、最多のシャンプー回数でありましょう。そして、その挑戦的挑戦に見事に応え、裏切ることがなかったのが初代ラファンシーズ・トリートメントシャンプーNK-12/リンスNK-22です。

 

連用テストによるシグマテックと他社の比較(モデル犬:ビジョン・フリーゼ)
P.P.T. その移り変わり

ラファンシーズにあっては、コラーゲンタン白分解物P.P.T.は必要不可欠な成分といえる重要なものです。それまで、化粧品類に広く使用されてきましたP.P.T.は牛由来とするものでした。
ところが、1986年イギリスで狂牛病(BSE)が確認され、1992年からは牛由来とするP.P.T.の化粧品類への使用は、世界的に禁止となりました。
代わってより安全とされた豚由来のP.P.T.が登場となって、ラファンシーズも取捨選択の余地なく、豚由来のP.P.T.へシフト。
しかし間もなく、安全性が一段と高い魚由来のP.P.T.が開発され、2007年先頭を切ってこの新P.P.T.、マリンコラーゲンP.P.T.またはアクアコラーゲンP.P.T.に舵を切りました。

P.P.T.があっと驚く大変身です
1960年、アメリカのレッドケンラボラトリーズ社が、世界で初めて頭髪へのトリートメント成分としてP.P.T.配合の製品を発表以来50年近く、P.P.T.はヘアケア製品の主要な成分として、他に取って代わるべきものがないとされる中心的役割を演じてきました。そしてそれは今現在も変わることがありません。
ところが、そのP.P.T.が著名な美容師 藤田一夫先生のヒラメキのアイディアから一大変身を遂げることになりました。それは「かいこ」由来のP.P.T.(シルクプロテインP.P.T.)に界面活性剤(洗浄成分)の機能を持たせ、トリートメント成分としてではなく、まったく異質で画期的なタン白系界面活性剤へと生まれ変わったのです。被毛と皮フに圧倒的にやさしいP.P.T.界面活性剤の登場で、業界のパイオニアを自認していますラファンシーズでは、迷うこと無く、2011年に旗艦商品のNKシリーズ並びにノン・F.P. NKシリーズのシャンプーにこのP.P.T.界面活性剤を導入。
品質のラファンシーズは、さらなる極みを目指し、歩みを進めました。